世界大百科事典(旧版)内の《西洋料理指南》の言及
【カツレツ】より
…この年,2冊の西洋料理書が東京で出版された。いささかあやしげな豚肉のカットレットを紹介している《西洋料理通》(仮名垣魯文編)と,イギリス式の子ウシのそれの調理法を正確に記した《西洋料理指南》(敬学堂主人著)である。この両書が刊行されたとはいえ,西洋料理は当時の日本人にはまだまったくなじみの薄いものだった。…
【コロッケ】より
…この日本風コロッケは日本人の主食である米飯にあわせたそうざい料理としてくふうされたものらしく,かけて食べるソースもしょうゆ味にちかい和製ウースターソースが用いられている。こうしたコロッケの調理法を紹介した日本の料理書のなかで,最も古いと思われるものに,1872年(明治5)刊になる《西洋料理指南》(敬学堂主人)がある。そこには,〈馬鈴薯(ジヤガタライモ)ヲ以テ俗ニ云ガンモドキノ如キモノヲ製スル法アリ。…
※「《西洋料理指南》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」