《貧困の哲学》(読み)ひんこんのてつがく

世界大百科事典(旧版)内の《貧困の哲学》の言及

【プルードン】より

…近代工業と成長期の資本主義の多面的な矛盾を指摘しながら,社会進歩への信頼感を失わず,寡占的な産業封建制から国家統制的な産業帝制への動きに産業民主制を代替させようとした。その著《貧困の哲学Système des contradictions économiques,ou philosophie de la misère》(1846)で,生産者の預託による共済的な人民銀行案や,租税改革案などを説き,労働者の精神的成熟と社会統御の能力の漸次的成長を促すことを要求したため,政治的能力を過度に強調する革命家たちに反対され,とくにマルクスの《哲学の貧困》によって攻撃を受けた。パリの熟練職工の支持で1848年には国民議会議員となってルイ・ボナパルトの政策を批判し,投獄と亡命生活を送った。…

※「《貧困の哲学》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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