《道成寺縁起絵巻》(読み)どうじょうじえんぎえまき

世界大百科事典(旧版)内の《道成寺縁起絵巻》の言及

【安珍・清姫】より

…紀州の道成寺伝説における男女の主人公の名。愛を誓った旅の僧に裏切られた女が,憤怒の果てに蛇身に変じ,男のあとを追って道成寺に至る。女人禁制の寺に逃げ込み,鐘の中に隠れた男を,鐘ごと瞋恚(しんい)の炎で焼きつくしたというのが,道成寺説話の骨子である。女の純粋な情熱の激しさというテーマの普遍性・永遠性をもって,この説話は古来多くの日本人に愛好され,おびただしい文芸作品を生み出した。 道成寺説話の文献に現れる最も早いものは,長久年間(1040‐44)に沙門鎮源の撰した《大日本法華経験記》に載せる〈紀伊国牟婁(むろ)郡悪女〉である。…

※「《道成寺縁起絵巻》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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