《采覧異言》(読み)さいらんいげん

世界大百科事典(旧版)内の《采覧異言》の言及

【世界地理書】より

…海外諸国への道程や物産,風土などを記した商業世界地理書で,海外知識の普及に大きく貢献した。やや遅れて新井白石は潜入宣教師シドッチ尋問を機に《采覧異言》(1713序)を著し,その死の直前まで補訂を続けた。西洋諸国を知って禁教を厳にするための学術的な鎖国地理書である。…

【山村才助】より

…地理学を好み,1789年(寛政1)大槻玄沢の芝蘭堂に入ってオランダ語を学び,世界地理学の研究に従事した。主著の《訂正増訳采覧異言》(1820成稿)は新井白石の《采覧異言》の誤りを訂し,さらに増補したもので,江戸時代を通じて最良の世界地理書と評価されている。ほかに《西洋雑記》など翻訳が多数ある。…

※「《采覧異言》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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