世界大百科事典(旧版)内の《鋼鉄はいかに鍛えられたか》の言及
【オストロフスキー】より
…27年からは寝たきりの生活に入り,翌年には視力も失われた。彼は自己の生き方や思想形成を主人公パーベル・コルチャーギンに投影した自伝的長編《鋼鉄はいかに鍛えられたか》(1932‐34)を書き,一人の青年が革命と国内戦の中でいかに自覚的な共産主義者に育っていったかを示した。34~36年,長編《嵐に生まれ出る者たち》を執筆,第1部を完成したところで死去。…
【ロシア文学】より
…にもかかわらず,この時代はショーロホフ,エレンブルグ,A.N.トルストイ,レオーノフらの作品が次々と発表され,活気のある時代であった。社会主義リアリズムの美学を最も端的に示す作品は,高いモラルをもった共産主義者の自画像を描いたN.A.オストロフスキーの《鋼鉄はいかに鍛えられたか》(1932‐34)である。(5)第2次大戦期(1941‐45) 祖国愛で一致団結した時代であって,統制もゆるめられて多くの佳作を生んだ。…
※「《鋼鉄はいかに鍛えられたか》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」