世界大百科事典(旧版)内の《雪どけ》の言及
【エレンブルグ】より
…戦後も《あらし》(1947),《第九の波》など長編を次々に発表,ソ連邦の立場を擁護した。その一方,純粋な芸術家として《作家の仕事について》で社会主義リアリズムの枠を広げようとしたり,中編《雪どけ》ではスターリン死後のソビエト社会の自由へのいぶきを敏感に描いた。しかし,これらの仕事は当局からきびしく批判された。…
【雪どけ】より
…ロシア・ソ連邦の作家エレンブルグの中編小説《雪どけOttepel’》(1954)から生まれた言葉で,主としてソ連における緊張緩和政策を意味する世界語となっている。エレンブルグの小説はスターリン死後のソ連社会に訪れたささやかな変化を鋭敏にとらえ,人びとの生活感情を的確に表現した作品である。…
※「《雪どけ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」