《靴づくりの祭日》(読み)くつづくりのさいじつ

世界大百科事典(旧版)内の《靴づくりの祭日》の言及

【デッカー】より

…その生涯についてはよくわからないが,きっすいのロンドンっ子であり,たえず貧困に苦しみながら,多くは他の作家と共作して50編近い劇を残した。単独作のなかでは,靴づくりの親方が思わぬ富を得てロンドン市長にまで出世する話を軸に,職人の世界を笑いとペーソスで描いた《靴づくりの祭日》(1600初演)が一大成功作であり,また伝奇的ロマンスと道徳劇的寓意をないまぜにした《老フォーチュネータス》(1599)もユニークな作品といえる。T.ミドルトンとの合作《貞節な娼婦》(第1部1604,第2部1605)はひとりの女の堕落と救いを筋にしくんだ家庭劇的悲喜劇であり,構成の散漫さにもかかわらず,生気に富む性格創造と感傷的ムードによって人気を博した。…

※「《靴づくりの祭日》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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