《音価と強度のモード》(読み)おんかときょうどのもーど

世界大百科事典(旧版)内の《音価と強度のモード》の言及

【ミュジック・セリエル】より

…音高以外の要素への関心は,ストラビンスキーの《春の祭典》(1913)におけるリズム(音価)の強調,シェーンベルクの《五つの管弦楽曲》(1909)における音色旋律などに早くからみられており,ウェーベルンの《管弦楽のための変奏曲》(1940)における音価のセリー的処理,メシアンの《アーメンの幻影》(1943)におけるリズム・カノンなどでしだいに明確化されてきた。しかし,それらの要素の決定的な意識化はメシアンのピアノ曲《リズムの四つのエチュード》の第2曲《音価と強度のモード》(1949)においてであった。ここでは36種の音高,24種の音価,12種のアタックの仕方(音色),7種の音強が一覧表として置かれ,曲はそれらの組合せ(たとえば音は常に付点2分音符の音価,フォルテの音強,テヌートのアタックでのみ現れる)で構成された。…

※「《音価と強度のモード》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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