《風狂文草》(読み)ふうきょうぶんそう

世界大百科事典(旧版)内の《風狂文草》の言及

【狂文】より

…和文体の狂文は俳文を卑俗滑稽に崩すという形で始まった。江戸の山崎北華の《風俗文集》(1744)や大坂の田中友水子の《風狂文草》(1745)は,俳文集ではあるが,風雅に縁遠い卑俗な素材をふざけた調子で記述する文章に託して,知識人らしい強い自我を表しており,通常の俳文の枠を越えている。これらの作品が先駆となって,和文体の狂文が定着し,やがて平賀源内の《風来六部集》(1780)のような,自虐と社会批判に満ちた作品が生まれた。…

※「《風狂文草》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android