《高等魔術の教理と祭儀》(読み)こうとうまじゅつのきょうりとさいぎ

世界大百科事典(旧版)内の《高等魔術の教理と祭儀》の言及

【レビ】より

…51年,長年取り組んできた《キリスト教文献事典》を中途で放棄して,魔術研究に没入,同時にカバラへの帰依のしるしとして名前もヘブライ語化して,エリファス・レビと改める。《高等魔術の教理と祭儀》(1855‐56)に続いて,60年から65年にかけて,その方面の研究成果を〈オカルト哲学叢書〉として次々と世に問い,代表的なものに《魔術史》(1860),《大神秘の鍵》(1861)などがある。死の直前,教会と和解したともいわれるが,その魔術関係の諸著作が19世紀後半以降のヨーロッパ異端思想や文学に与えた影響は甚大で,ランボー,ボードレール,ビリエ・ド・リラダン,マラルメ,W.B.イェーツ,ブルトンらにインスピレーションを与えたほか,今日まで絶えることなく読み続けられている。…

※「《高等魔術の教理と祭儀》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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