《魔法の樽》(読み)まほうのたる

世界大百科事典(旧版)内の《魔法の樽》の言及

【マラマッド】より

…〈苦難こそわたしたちを幸福に導いてくれる〉という主人公の恋人のせりふは,57年に出た代表作《アシスタント》で,寂れた食料品店という牢獄の中で苦難に耐える主人公の形象として具現する。この長編は多くの賞を受賞し,翌年の短編集《魔法の樽》とともにマラマッドの文名を確立した。61年に長編《新しい生活》,63年に短編集《白痴が先》が出たあと,66年の長編《修理屋》は帝政ロシアで起こった現実の事件を素材に,無実の罪で捕らえられたユダヤ青年が長期の投獄に耐え,無罪をかちとる過程を描いた力作である。…

※「《魔法の樽》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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