《鷺保教本》(読み)さぎやすのりぼん

世界大百科事典(旧版)内の《鷺保教本》の言及

【鷺流】より

…地方に広がった芸統は,新潟県や佐渡などに残り,今日も山口県に仁右衛門派の芸統を伝える人たちがいるが,地方芸能化して中央能楽界とは無縁である。 台本は仁右衛門・伝右衛門両派それぞれの代々の宗家や各家のものがあるが,まとまったものとしては天理図書館蔵《鷺保教本》(1724以前の成立)が最古本である。江戸初期には両派それぞれ120曲あったが,しだいに曲数を増加させ,廃絶のころには205曲としていた。…

【狂言】より

大蔵虎明(おおくらとらあきら)が1642年(寛永19)に書写したいわゆる《大蔵虎明本》は,その最初の完備した台本である。ほかに古台本としては正保ころ(1644‐48)のものと思われる和泉流の天理本《狂言六義(りくぎ)》,享保初年かとされる《鷺保教本》等がある。これ以降も狂言の詞章は,多少の流動をみせつつしだいに洗練が加えられ,それに伴って整備された台本が各流儀ごとに次々と書き留められるようになった。…

※「《鷺保教本》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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