《黄泉比良坂》(読み)よもつひらさか

世界大百科事典(旧版)内の《黄泉比良坂》の言及

【青木繁】より

…翌年東京美術学校西洋画科選科に入学,黒田清輝らの外光派的表現を学ぶが,さらに《古事記》などの日本神話,ギリシア神話,インド外道諸派の物語を耽読し,ラファエル前派にひかれ,明治ロマン主義文学の高揚期にあって独特のロマン主義的画風を形成した。1903年第8回白馬会展に,《古事記》に取材した《黄泉比良坂(よもつひらさか)》などを出品し,第1回白馬会賞を受賞。04年東京美術学校を卒業,この年の夏,森田恒友,坂本繁二郎,福田たねらと千葉県布良(めら)海岸に写生旅行し,モネの影響を思わせる数点の海景と,青木繁の代表作となったばかりでなく,明治ロマン主義絵画の絶頂ともいえる《海の幸》を制作した。…

※「《黄泉比良坂》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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