世界大百科事典(旧版)内のアセチルセルロース膜の言及
【逆浸透法】より
…そこでさらに溶液側に浸透圧以上の圧力を加えると,水は前と逆方向に移動し,溶液から純水が得られることになる。この原理は1956年ころ,アメリカ,フロリダ大学のリードC.E.Reidによって海水淡水化のための新しい方法として提案され,60年アメリカ,カリフォルニア大学のロブS.LoebとスリラーヤンS.Sourirajanが優れた半透性をもつアセチルセルロース膜の独自の製法を発見し,実用化に至った。この膜は全体の厚み0.2mmのうち,表面に約1μmの厚さの密な層があり,この表面層が半透性をもった構造になっている。…
※「アセチルセルロース膜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」