アター体制(読み)あたーたいせい

世界大百科事典(旧版)内のアター体制の言及

【イスラム】より


[国家の構造]
 カリフやスルタンによる統治(ウィラーヤ)の実態についてみると,アラブ帝国の時代にはアミールが征服地の農民から租税を徴収し,そのなかからアラブ戦士に俸給(アター)を支給するというシステムがとられた。これをアター体制という。軍営都市(ミスル)を統括するアミールはカリフによって任命され,その体制下で租税徴収の実務を担当したのはササン朝やビザンティン帝国時代以来の村長であった。…

※「アター体制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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