世界大百科事典(旧版)内のアダマールの定理の言及
【絶対不等式】より
…不等式a2+b2+c2≧bc+ca+abは,文字a,b,cがどのような実数であっても成り立つが,不等式x2-3x+2<0は1<x<2なる範囲のxについてのみ成り立つ。第1の例のように,その中に含まれる文字にどのような実数値を与えても成り立つ不等式を絶対不等式といい,第2の例のように,その中に含まれる文字が限定されたある範囲に属するときにのみ成り立つ不等式を条件付不等式(条件不等式ともいう)という。しかし,文字を変数と考えるとき,a≧0,b≧0のように十分一般的な変域において成り立つ不等式は,絶対不等式と呼ぶ。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」