あづま

世界大百科事典(旧版)内のあづまの言及

【東国】より

…そして縄文晩期,西北九州に稲作の技術が伝播したのを契機に始まる弥生文化が西日本に急速に広がったのに対し,東日本がしばらく縄文文化にとどまったことは,この差異をさらに著しいものにした。
[〈東国〉の範囲]
 西日本には水田を基礎とする国家が東日本に先んじて形成され,やがて畿内を基盤とする政権が日本列島の主要部に影響を拡大し,東北北部を除く東日本もその影響下に入るが,この政権を構成する人々は,東日本を〈あづま〉〈東国〉といっており,それはまず関東・東北地方を意味していた。しかし〈東歌(あずまうた)〉のとられた範囲,防人(さきもり)の動員された地域からみると東国はさらに広く,縄文・弥生時代の東日本とほぼ一致する越後・信濃・三河以東の地域を指すことが多く,事実この地域は言語,民俗においても西日本と異質なものをもっていた。…

※「あづま」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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