世界大百科事典(旧版)内のアテネ公の言及
【フィレンツェ】より
…このような軍事的危機に際してフィレンツェはナポリのアンジュー家の援助を受け,ごく短期間ではあるが,その支配に服することもあった。しかし1343年にアンジュー家の武将アテネ公の支配を自力で排除したあとは共和政の理念がふたたび確立し,これがルネサンス期を通じてフィレンツェの強固な伝統となった。 78年に生じた毛織物工業の下層労働者の反乱〈チョンピの乱〉はわずか1ヵ月で弾圧されたが,82年にいたるまで新興商人や手工業者層の影響力が残っていた。…
※「アテネ公」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」