最新 地学事典 「アデュラリア」の解説
アデュラリア
adularia
アルカリ長石の一種。氷長石(こおりちようせき)とも。単斜晶系および三斜晶系。(001)。(101),(110)の結晶面からなり,菱形面の出現が特徴的。組成的には,KAlSi3O8成分95mol%程度の組成があるのでカリ長石とされているが,報告されている組成ではKAlSi3O8 成分80-98mol%の範囲があり,アルカリ長石と表記した方がよい。独立した長石種ではなく,その特徴ある形態(菱形面)を示すアルカリ長石に付けられた長石名。結晶内部はセクターごとに異なるAl-Si配列を示し,急速成長によるとされる。生成温度は200℃程度より低いと見積もられる。低温成長にもかかわらず成長分域によってAl・Siの配列は低温〜高温型のサニデイン程度に無秩序ペグマタイト,金・銀・石英などの熱水脈に産する。
執筆者:秋月 瑞彦・中野 聰志
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

