小寒(読み)しょうかん

精選版 日本国語大辞典 「小寒」の意味・読み・例文・類語

しょう‐かん セウ‥【小寒】

〘名〙 二十四節気一つ陰暦の一二月の節気太陽黄経が二八五度の時。太陽暦では一月五、六日頃に当たる。寒の入り。またその日から一五日間をいう。大寒に先立ち、大寒の一五日と合わせて寒とよぶ。《季・冬》
延喜式(927)一六「起小寒一日十二日」 〔逸周書‐時訓解

こ‐さむ・い【小寒】

〘形口〙 こさむ・し 〘形ク〙 (「こ」は接頭語) なんとなく寒い。うす寒い。
※京大二十冊本毛詩抄(1535頃)四「風が吹て又雨がふるよ去程にこさむう又こすさましいぞ」

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デジタル大辞泉 「小寒」の意味・読み・例文・類語

しょう‐かん〔セウ‐〕【小寒】

二十四節気の一。1月5日ごろ。このころ、寒さがやや厳しくなる。 冬》「―やふるさとよりの餅一荷/月草

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普及版 字通 「小寒」の読み・字形・画数・意味

【小寒】しよう(せう)かん

冬至より十五日目まで。〔逸周書、時訓解〕小の日、雁、北に向ふ。五日、鵲(かささぎ)始めてつくる。五日、雉始めて(な)く。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「小寒」の意味・わかりやすい解説

小寒
しょうかん

二十四節気の一つ。太陽の黄経が285度に達したときで、新暦では1月5、6日ごろにあたる。旧暦では12月の節で、冬至ののち15日である。この日をもって「寒の入り」とする。この日から「寒明け(節分)」までの約30日間を「寒の内(うち)」といい、一年中でもっとも寒さの厳しい季節である。寒に入って4日目を寒四郎、9日目を寒九(かんく)という。冬の季語

根本順吉

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小寒」の意味・わかりやすい解説

小寒
しょうかん

二十四節気の一つ。元来太陰太陽暦の 12月節 (12月前半) のことで,太陽の黄経が 285°に達した日 (太陽暦の1月5日か6日) に始り大寒 (1月 20日か 21日) の前日までの約 15日間であるが,現行暦ではこの期間の第1日目をさす。この頃は1年のうちでも寒さのきびしい時期で,昔中国ではこれをさらに5日を一候とする三候 (雁北郷向,鵲始巣,野鶏始鳴) に区分した。それは,がん (雁) が北へ向い,かささぎ (鵲) が巣づくりを始め,きぎす (野鶏) が鳴きはじめる時期の意味である。

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百科事典マイペディア 「小寒」の意味・わかりやすい解説

小寒【しょうかん】

普通の前半約15日間をいうが,二十四節気では旧暦12月の節気で,現行暦の1月5,6日,いわゆる寒の入りに当たる。

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日本文化いろは事典 「小寒」の解説

小寒

1月5日頃 小寒は「寒の入り」つまり寒さのはじまりという意味です。本格的な寒さではないという意味があるようですが、実際この頃になると寒さは厳しくなります。寒中見舞いは小寒から出し始めます。

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