世界大百科事典(旧版)内のアニートの言及
【アニミズム】より
…日本各地で見られるキツネツキ,ヤコツキ,オサキツキなどは,動物霊憑依の例である。日本の霊魂・精霊に相当する霊的存在に,タイのピーphi,pii,ミャンマーのナットnat,インドネシアのアニートanito,マレーシアのハントゥhantuなどがある。これら霊的存在は民衆の宗教生活の主要部分に深くかかわり,畏敬・畏怖の対象とされていることが多い。…
【偶像崇拝】より
…この場合はじめは死者の頭蓋(ずがい)を洗骨してこれを祖先としたが,やや発達すると目に真珠をつけたり,鼻を木でおぎなったりして,さらに胴体をつけるに至る。このような形態はメラネシアなどに見られるが,インドネシアなどではもはや死者の頭蓋はとらず,木彫の,いわゆるアニートanito像を作るようになっている。しかし神は必ずしも祖先とは限らないから,技術が発達すれば直接に超越的な神を表現するようにもなる。…
※「アニート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」