世界大百科事典(旧版)内のアベロンの野生児の言及
【野生児】より
…(7)知的発達の遅滞。 最も信頼できる事例は,12歳ごろ南フランスで発見され,医師イタールJean Marc Gaspard Itardによって教育されたアベロンの野生児である。精神遅滞で医療・教育が不可能とされたこの子への6年にわたる指導の精細な記録(1801~1807)によると,同年齢の普通児並みにはならなかったが,感覚機能や社会性がめざましく発達し,知的な面でも基本的概念や文字の学習が成立した。…
※「アベロンの野生児」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」