世界大百科事典(旧版)内のアミロイド変性の言及
【アミロイド】より
…そのアミノ酸配列の分析によって,タンパク質は免疫グロブリンのL鎖に属する分子量5000~2万5000のタンパク質と,分子量約8500のアミロイドAタンパク質との2種類が主要タンパク質とされているが,これら以外に数種のアミロイドタンパク質の存在が明らかにされている。アミロイドが身体の一部に,あるいは全身の組織に沈着した場合,病理形態学的にアミロイド変性と呼び,これを本態とする疾患をアミロイドージスamyloidosisという。アミロイドージスの原因は不明で,種々の慢性疾患に伴っておこる続発性のもの,先行する疾患なしにおこる原発性のもの,多発性骨髄腫に合併するもの,限局性のもの,遺伝性家族性のもの,老人性のものなどがある。…
【変性】より
…細胞質の中に顆粒状物質が現れて細胞や組織が濁って見えるものは混濁腫張と呼ばれるが,これもタンパク変性の一種である。またアミロイドーシスのときは,細胞外の間質にアミロイドがたまり,アミロイド変性と呼ばれる。色素が細胞や組織に沈着することも色素変性と呼ばれる。…
※「アミロイド変性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」