世界大百科事典(旧版)内のアメリカ教育使節団報告書の言及
【中学校】より
…伝統的に特権的な〈中等教育〉概念は否定され,新たに青年の発達段階に即して〈前期中等教育(新制中学校)〉および〈後期中等教育(新制高校)〉概念が設定され,前者は義務教育,後者は準義務教育的なものとみなされるようになった。新しい中学校のあり方に対して直接的な影響を与えたのは第1次アメリカ教育使節団報告書(1946)であったが,その背後にみられるアメリカ6・3制教育論の思想は,すでに戦前から野口援太郎や阿部重孝らの教育者によって注目されていた。戦前の高等小学校や青年学校改革の歴史と思想は,その意味で貴重な遺産であり,いわゆる6・3制がたんに〈占領軍の落し子〉ではないことをしめすものである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」