世界大百科事典(旧版)内のアラブ社会主義の言及
【アラブ民族主義】より
…スエズ運河国有化を契機に起こった56年の第2次中東戦争(イギリス,フランス,イスラエル3国のエジプト侵攻)におけるエジプトの政治的勝利は,58年のエジプト・シリア両国の統合によるアラブ連合共和国の成立や,同年のイラク革命,62年のイエメン革命などへと導いた。アラブにはアラブ独自の社会主義があるべきだとするアラブ社会主義の潮流も,1950‐60年代のバース主義やエジプトにおける国有化,公共セクターの拡大などを生んだ。しかしアラブ連合共和国は61年に解体したし,その後の多くの国家的統合計画のいずれもが流産した。…
※「アラブ社会主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」