アルカナ(読み)あるかな

世界大百科事典(旧版)内のアルカナの言及

【パラケルスス】より

…さらにマクロコスモス(大宇宙)とミクロコスモス(人間)の相関から天体因を重視し,〈始源者〉としての霊妙なアルケウスarcheusを自然の存在物に認め,このいわば人間の中に宿る錬金術師による各臓器の機能の活性化(代表は胃に見られる消化作用)を論じた。それゆえ,従来の体液病理説ではなく,アルケウスの衰弱要因として天体因,毒因,自然因,精神因,神因の5病因説を唱え,古代以来の四元素,四体液などを以上の要因を基にして再構築し,その活性化の〈秘蔵物質〉としてアルカナarcanaを考えた。 こうした実証的かつ神秘主義的哲学的医術は,J.ベーメ,ヘルモント父子,R.フラッドらに影響を与えただけでなく,彼のザルツブルクでの客死以後,さらにいっそう大きな思想となって開花し,パラケルスス主義として全ヨーロッパに拡大した。…

※「アルカナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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