世界大百科事典(旧版)内のアルジェ協定の言及
【イラン・イラク戦争】より
…一方,非アラブ国であるイランにおいては,イスラム革命期の混乱に乗じて国内の分離主義勢力の活動が活発化し,革命政権はその背後にイラクの干渉を感じたことから緊張が高まっていた。 イラク大統領サッダーム・フセインは両国間で交わされていたアルジェ協定(1975)を破棄し,陸空からイランに攻撃を仕掛けた。その狙いは,アルジェ協定によって失ったシャット・アルアラブ川への主権の回復とアラブ世界での発言権の拡大にあり,アメリカとの断交(1980年4月)によって超大国の後ろ盾をなくしたイランの孤立状態を見越してのことである。…
※「アルジェ協定」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」