世界大百科事典(旧版)内のアルジャンタン・レースの言及
【レース】より
…また当時アフリカ北西海岸沖のカナリア諸島のテネリフェ島で,円形のモティーフをつないだテネリーフ・レースが作りはじめられた。 18世紀の中ごろからはフランスのポアン・ド・フランスの名称もすたれ,生産地の名称に変わり,アランソン・レース,アルジャンタン・レースArgentan laceなどが盛んに作られるようになった。アランソン・レースは洗濯にも耐え,丈夫なもので〈レースの女王the queen of lace〉とも呼ばれ,広いメッシュ地に,ユリの紋章,水玉,ロゼット,蜂などを全面に散らし,立体感のある優雅な花柄を配し,その輪郭には馬の毛を芯に入れてブランケット・ステッチで刺してあり,アルジャンタン・レースはアランソン・レースに類似した,より上質で高価なものであった。…
※「アルジャンタン・レース」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」