朝日日本歴史人物事典 「アルマンス」の解説
アルマンス
江戸前期に来日したオランダ商館在留医師。カッツともいう。寛文1~2(1661~62)年に長崎出島オランダ商館医として在任。江戸参府に随行。嵐山甫安は寛文1年9月,出島のオランダ商館に入りアルマンスにオランダ外科を学び,さらにオランダ商館医ダニエル・ブッシュにも従学,オランダ文の修業証書を得たが,のち2人の教えをもとに『蕃国治方類聚的伝』(1683,2巻・写本)を著した。しかし,オランダ商館日誌には彼の名はなく,正確なフルネームも不明。
(長門谷洋治)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報