岩石学辞典 「アルミン」の解説 アルミン 無定形で暗褐色から黒色の非晶質のゲル物質で,土壌,泥炭,褐炭,ヴィトリナイト(vitrinite)の中で,植物質が腐敗分解して形成された有機質物体をいい,アルカリ溶液には不溶である[Thomson : 1817, Stopes & Wheeler : 1918].カーボフミン(carbohumin), ファンダメンタル・ゼリー(fundamental jelly), 基本物質(fundamental substance), ゲローズ(geloes)[Bertrand : 1897], フミン(humin), フモゲライト(humogelite), ベジタブル・ゼリー(vegetable jelly), アルミン酸(ulmic acid)はみな同義.ラテン語のulmasは楡(にれ)(elm)の木の意味. アルミン ユーヴィトレイン炭(euvitrain coal)で,ゼリー化しているが植物物質が沈澱したものではない[Stopes : 1935]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報