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褐炭 かったんbrown coal; lignite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

褐炭
かったん
brown coal; lignite

最下位の品質の石炭であるが,泥炭よりも炭化作用の進んだもの。色から鈍黒色まで色は種々ある。一般に多量の水分 (乾燥したもので6%以上,20~30%のものも少くない) ,揮発分,酸素を含む。一般燃料として使われる。日本では鉱業法上亜炭として石炭と区別しており,埋蔵量も少くあまり利用されていないが,ドイツおよび東ヨーロッパ諸国には多量に存在し,大規模に露天採掘され,成形練炭 (ブリケット) として多量に利用されている。

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デジタル大辞泉の解説

かっ‐たん【褐炭】

炭化の程度の低い、暗褐色石炭。水分・揮発分を多く含み、燃やすとすすが多く出て、臭気が強く、火力は弱く、灰を多く残す。

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百科事典マイペディアの解説

褐炭【かったん】

炭化度の低い下位品質の石炭。黒色または褐色。亜炭より黒くかたい。比重1.15〜1.3。発熱量(キロ当り)は5800〜7300kcal。フミン酸を含み,水分,揮発分が多い。
→関連項目石炭

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岩石学辞典の解説

褐炭

炭化度の最も低い石炭で,泥炭と瀝青炭の中間のランクの石炭.英国ではbrown coalとligniteは同義であるが,国による用法が異なる.ドイツではligniteは木の独立した破片がbrown coalに囲まれたものに用いる[Tomkeieff : 1954].ピート炭(peat coal)[Senft : 1857].メソカイト(mesokaite),フルヴライト(fulvurite)[Guembel : 1888].

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世界大百科事典 第2版の解説

かったん【褐炭】

広義の石炭石炭化度によって二大別するとき,石炭化度の低い範囲のものを褐炭,高い範囲のものを狭義の石炭という。この場合の褐炭brown coalは,広義の石炭を石炭化度によって4段階(無煙炭,歴青炭,亜歴青炭,褐炭)に区分をしたときの亜歴青炭(石炭化度の高いほう)と狭義の褐炭lignite(低いほう)を包含する。日本でもこの4区分はあるが,普通は褐炭という呼び方はされず,褐炭のうち,とくに石炭化度の低いものを亜炭とし,それ以外は石炭と総称している。

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大辞林 第三版の解説

かったん【褐炭】

炭化が不完全で褐色をした石炭。燃やすと瀝青炭れきせいたんに比べてすすが多く出て、臭気があり、火力が弱く、灰が多く残る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

褐炭
かったん
brown coal

もっとも石炭化度の低い石炭の一つで、日本工業規格(JIS(ジス))では発熱量が純炭基準で1キログラム当り5800~7300キロカロリー、粘結性を有しない石炭と規定している。炭素含有量は70~78%程度、外見は褐色で水分を多量に含有しており、風乾により容易にひび割れが生じ粉化しやすく、また自然発火をおこしやすい。第二次世界大戦前ドイツではこれをベンゼン‐アルコールで抽出してモンタンワックス(硬ろう)をとり、艶(つや)出し材その他、多方面に利用していた。また反応性が高いため石炭液化原料やガス化原料として用いられた。
 生産地としてはドイツ、オーストラリア、インドネシアなどが有名であるが、現状は自然発火性などの問題から小規模に地産地消されている段階である。これまでは発熱量が高い一般炭や粘結性の高い原料炭など良質な瀝青炭(れきせいたん)が優先的に使用されてきたが、今後、瀝青炭の枯渇化が進むなかでは褐炭をガス化したり改質したりして使いやすくするなどの新たな利用技術開発が不可欠であり、大規模な工業的利用は今後の課題である。[大内公耳・荒牧寿弘]

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世界大百科事典内の褐炭の言及

【亜歴青炭】より

…広義の石炭を石炭化度によって4段階(無煙炭,歴青炭,亜歴青炭,褐炭)に区分するとき,石炭化度が褐炭に次いで低いものを亜歴青炭という。広義の石炭を石炭化度によって石炭(狭義)と褐炭(広義)に二大別したときは,広義の褐炭に含まれる。…

【石炭】より

… 石炭化は時間とともに進み,一般に生成年代が古いほど〈石炭化度〉が高くなる。しかし石炭化には温度や圧力も影響するので,その関係から,地質年代の若い第三紀に生成したもの(世界的にはほとんどが褐炭である)でも〈石炭化度〉が高く,亜歴青炭,歴青炭のランクになっている場合もある。日本列島は大陸縁辺の大陸プレートと海洋底プレートのぶつかるところに位置して強い地質構造上の力を受け,地熱も高いという条件からこのケースに属し,これが日本炭の一つの特徴でもある。…

※「褐炭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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