世界大百科事典(旧版)内の《アートマ・タットバ・ビベーカ》の言及
【ニヤーヤ学派】より
…また,《スートラ》ではあまりはっきりとしないが,時代がたつにつれ,主宰神(自在,イーシュバラĪśvara)が強く主張されるようになり,その存在証明にさまざまなくふうが凝らされた。なかでも,ウダヤナの《アートマ・タットバ・ビベーカ》は,仏教を猛烈に批判しながら,自派の主宰神説を擁護した力作である。 ウダヤナ以降,定義の厳密性,術語体系の完全性への志向はますます激しいものになり,ミティラーを本拠として《タットバ・チンターマニ》を著したガンゲーシャ(12~13世紀)にいたって,その傾向は確固としたものになった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」