世界大百科事典(旧版)内のアートレーヤ学派の言及
【医者】より
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【医者の役割と地位】
社会学的にとらえると,医者とは医療に関して高度の知識や技術を保持しており,感情的に安定し,緊急事態においても動揺せず,さらにみずからの知識や技術を病人の救助という社会的な善に向けるという役割期待にこたえているものをいう(T.パーソンズ)。したがって現代社会では,高度の知識・技術の保持者であることを示すために,(1)高等教育を受けていること,しかも他の多くの職能者より長年月学習し,(2)その教育訓練の内容も近代社会でもっとも信頼され,また感情的な安定を保持するため,客観性を手段とした知識であると一般に認められている科学を基本にして行われているうえに,(3)医師法などに基づき独占的に医療を行うことを国の免許によって法的にも保証された職能者である。…
【インド医学】より
…この体系化には二つの学派が貢献している。ひとつは北西インドのタキシラを中心とするアートレーヤ学派であり,もうひとつは東インドのベナレスに根拠を置くダンバンタリ学派である。両者には地域性による相違もあるが,著しいのは前者が徹頭徹尾内科的療法を行うのに対し,後者は多くの外科的療法を採用していることである。…
【チャラカ・サンヒター】より
…インド二大古典医学書の一つ。カニシカ王(2世紀)の侍医といわれるチャラカの名で呼ばれているが,チャラカ個人に帰すべき書物ではなく,北西インドの都タキシラを中心とするアートレーヤ学派の医学をまとめたものである。アートレーヤという伝説的医聖の教えをアグニベーシャが編纂したものであり,チャラカは改編者の一人である。…
※「アートレーヤ学派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」