世界大百科事典(旧版)内のイェーンス,F.W.の言及
【ライトモティーフ】より
…示(指)導動機と訳す。1871年にイェーンスFriedrich Wilhelm Jähns(1809‐88)が提唱した語で,ウォルツォーゲンHans von Wolzogen(1848‐1938)の《ニーベルングの指環》論(1876)において,初めてワーグナーの楽劇との関連で論じられた。ワーグナー自身はライトモティーフの語を否定したが(彼の用語では〈基礎主題Grundthema〉〈予感動機Ahnungsmotiv〉など),この手法は物語の劇的・心理的展開の手段としてきわめて効果的に活用されている。…
※「イェーンス,F.W.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」