世界大百科事典(旧版)内のイオン交換抽出の言及
【イオン交換】より
…有機質のイオン交換体としては石炭をスルホン化したようなものもあるが,代表的なものはイオン交換樹脂であり,有機物重合体の網目構造を骨格基質としてここに酸やアルカリに相当する交換基を多数導入し,その交換基の反応特性により溶液中のイオンを交換する。また,水に難溶性の高分子液状イオン交換体を適当な有機溶媒に溶かし,この有機溶液と水を接触させることにより水中の特定イオンを溶媒中のイオン交換体に抽出する操作(イオン交換抽出)もある。たとえば,有機リン化合物であるジ(2‐エチルヘキシル)リン酸(略号D2EHPA)をチロシン溶解したものを用い,水相から陽イオンの抽出が行われる。…
※「イオン交換抽出」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」