世界大百科事典(旧版)内のイカ釣機の言及
【イカ(烏賊)】より
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[漁業]
イカ類の多くが強い走光性をもち,動くものに対して鋭敏に反応捕捉(ほそく)する性質のあることを利用して,集魚灯を使って集めこれを擬餌で釣り上げる方法が広く用いられている。現在では大型漁船の玄側に多数の自動イカ釣機を装備したものがあり,遠洋まで進出しているが,その発祥は200~300年前にさかのぼる。当時は函館地方で“山手”と呼ぶてんびんの両端に,糸で擬餌針(いかつの)をつけたものや,あるいは“はねご”と称するV字状の細竹の両先端に針をつけたものを用い,針を海中で間断なく上下し,これを餌とまちがえてつかんだイカを釣り上げた。…
※「イカ釣機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」