世界大百科事典(旧版)内の《イギリス文明史》の言及
【バックル】より
…ロンドンの富裕な商店主の子として生まれ,正規の学校教育はいっさい受けなかった。父の死後,大陸を旅行して広い知識と語学力を身につけ,ロンドンに居を構えて万巻の書を読み,《イギリス文明史》(1857‐61)を著した。風土などの自然条件を重視し進歩史観を唱えたこの著作は,明治初年の日本において数度にわたって翻訳・刊行され,ギゾーの《ヨーロッパ文明史》とならんで〈文明史ブーム〉を引き起こし,田口卯吉の《日本開化小史》や福沢諭吉の《文明論之概略》などに大きな影響を与えた。…
※「《イギリス文明史》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」