いざり機(読み)いざりばた

世界大百科事典内のいざり機の言及

【織物】より

…ただ今度は前と違って,望むだけの長さの経糸を長く伸ばして立木などにその端を結びつけておき,片方の端は織り手の腰にまわした腰当に接続し,手前から織り手自身が織りながら進んでゆく方式である。経糸の緊張は織り手の腰の力によってなされるわけで,織り手は地面に腰をおろして,いざるようにして織り進んでゆくところから,日本ではこの方式を〈いざり機〉と呼んでいる。この方式のものは西アフリカやインド,インドネシアなどにもあり,アイヌの織機にもみられた。…

【地機】より

…5世紀ころから日本で使用されたとみられる手織機で,いざり機,下(した)機,神代(じんだい)機とも呼ばれた。これより古い原始機では機台がなく,筬(おさ)はいちばん後方にあり,経糸(たていと)の幅および間隔を一定にするために使用されたが,地機では経巻具(たてまきぐ)を機台に取り付けて後ろを高くしてあり,筬は綜絖(そうこう)の前方に置かれ,緯(よこ)打ちに使用される。…

【織機】より

…筬の英語はreed(植物のアシの意)だが,当時の日本の筬は竹製だった。この地機はいざり(居坐)機と呼ばれ,有機台織機のなかの傾斜機に分類される。原始機は屋外で使用されたが,いざり機は屋内で使用された。…

※「いざり機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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