世界大百科事典(旧版)内の《イセングリムス》の言及
【狐物語】より
…動物たちは本来の特徴を失うことなく,封建社会の人々に巧みに重ねられて的確に描き分けられ,風刺されている。この動物叙事詩の起源については,J.グリム,G.パリスの口碑説が有力であったが,1914年L.フーレは最古の枝篇の作者ピエール・ド・サン・クルーの直接の典拠はガンの修道僧ニウァルドゥスのラテン語の《イセングリムス》であるとした。しかしニウァルドゥスの典拠の問題は未解決で,おそらくはインドに生まれ,イソップを通じヨーロッパに渡り,文字文学・口碑文学により伝承されたものであろう。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」