最新 地学事典
「インボリューション」の解説
インボリューション
involution
周氷河地域の表層堆積物中にみられる複雑な変形構造(R.P.Sharp, 1942)。砂とシルト,火山灰と火山砂や降下軽石のような,粒径の異なる堆積物が重なっている所で顕著。形状による氷袋土,対流土など多くの分類もあるが,最近ではほとんど使用されない。土の凍結膨張による凍結圧によって未凍結部分が変形して生じると考えられているが,水成堆積物中の荷重痕も同様の形態をもち,成因はよくわかっていない。明らかに凍結融解作用によるものを,周氷河インボリューション,融凍攪拌作用によるものをクリオターベーションということがある。
執筆者:小疇 尚
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のインボリューションの言及
【周氷河地形】より
…永久凍土地帯では,凍結割れ目を満たす水が凍った氷楔(ひようせつ)ice wedge,それが作る径数十mの巨大多角形土polygons,氷の薄層をもつ径数m~数十m,高さ数mの泥炭の高まりであるパルサpalsa,さらに大型で中に氷塊をもつ小丘ピンゴpingo,地表下に集積した集塊氷,それが溶けてできた浅い盆地アラスalasや融解湖などの地形が発達する。凍土現象の断面には,インボリューションinvolutionという複雑にゆがんだ,褶曲・貫入構造や,土中の礫が長軸を垂直方向に向けた礫の立ち上がりなどの,融凍攪拌現象がみられる。凍結削剝作用は,基盤岩の高まりを削って,特有の斜面形を発達させる。…
※「インボリューション」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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