世界大百科事典(旧版)内のウイツィロポチトリの言及
【アステカ文化】より
…テノチティトランと呼ばれた現在のメキシコ市の中心部に都を置き,14世紀からスペイン人によって征服された1521年まで栄えた文化。アステカAztecaとは彼らの伝説上の起源の地,〈アストランAztlan〉の人を意味する。しかし,アステカ族はのちに,メシトリ神をあがめる人を意味する〈メシカMexica〉と称した。現在の国名メヒコまたはメキシコはこの名に由来しており,研究者の間では,この文化をメシカ文化と呼ぶ方が一般的である。…
【ケツァルコアトル】より
…ショチカルコ期(650‐1000)では,農業神のほかに,金星としての属性も付加された。さらにアステカ時代になると,原初の二神トナカテクトリとトナカシワトルが生んだ四神の一人として,兄弟のウイツィロポチトリと共に,宇宙の生成にたずさわった神として知られる。人類の創造やトウモロコシの獲得もこの神に帰せられている。…
【ゴム】より
…植物の分泌物から得られ,一般にゴムまたはガムと呼ばれている物質には次の3種がある。(1)ガムgumといわれる無定形物質。この代表的なものがアラビアゴムgum arabicおよびトラガントゴムgum traganth(トラガカントゴムgum tragacanth)である。主成分は種々の多糖類がさまざまな割合で結合した高分子物質で,水に入れるとコロイド溶液となるか,著しく膨潤し粘りけを示す。アルコールには不溶。…
【メキシコ】より
…メキシコとは,古代アステカ帝国の言語であったナワトル語の〈メシコ〉に由来する。その語源に関してはさまざまな説があるが,一般には,太陽と戦いの神ウイツィロポチトリの別名〈メシトリ〉と,場所を表す〈コ〉から成り,〈メシトリの地〉を意味すると解釈されている。現在,メキシコでは自国のことをメヒコと発音する。…
【ラテン・アメリカ】より
…ラテン・アメリカは,アングロ・アメリカに対する概念であり,カナダ,アメリカ合衆国を除く北アメリカと南アメリカの諸地域,すなわち,メキシコ以南の大陸部およびカリブ海地域の諸島の総称である。
【総論】
この地域においては,スペイン語,ポルトガル語,フランス語などラテン系言語が公用語として用いられ,文化伝統もラテン系であるため,ラテン・アメリカの名称が生まれた。ただし,カナダには多くのフランス語を話す住民がおり,アメリカ合衆国は2000万以上のスペイン語人口を擁する一方,ラテン・アメリカにも,英語,オランダ語を使用する地域があるから〈アングロ〉〈ラテン〉の区別は必ずしも厳密なものとはいえない。…
※「ウイツィロポチトリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」