ウィルキンズ,M.H.F.(読み)うぃるきんず

世界大百科事典(旧版)内のウィルキンズ,M.H.F.の言及

【クリック】より

…1947年生物学に転じ,生命の本質を生気論的な瞑想を排して,構成分子の構造からとらえようと考え,キャベンディシュ研究所でタンパク質構造の研究を始めた。そこでアメリカのファージグループ出身のワトソンと出会い,DNA(デオキシリボ核酸)の構造解明の重要性を確信し,X線結晶学者M.H.F.ウィルキンズやR.E.フランクリンらの得たDNAのX線回折像およびE.シャルガフらの化学分析値などから,53年J.D.ワトソンとともにDNAの二重らせん分子構造モデルを提出する。このモデルは遺伝子がDNAであることを多くの研究者に確信させ,その後の分子生物学の方向を定め,急激な発展をもたらすことになった。…

※「ウィルキンズ,M.H.F.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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