ウェーバー症候群(読み)うぇーばーしょうこうぐん

世界大百科事典(旧版)内のウェーバー症候群の言及

【脳梗塞】より

…とくに脳幹部の障害では反対側の運動機能を支配する錐体路と同側へ分布する脳神経とが同時に障害されるため,片麻痺のある側と反対側に脳神経麻痺を示す交代性片麻痺という特異な症状を呈することがある。なかでもウェーバー症候群Weber’s syndrome(上交代性片麻痺,病変側の眼球運動障害と反対側の半身麻痺)やミヤール=ギュブレル症候群Millard‐Gubler’s syndrome(下交代性片麻痺,病変側の顔面神経麻痺と反対側の上下肢麻痺)は有名である。また,延髄外側部の障害ではワレンベルグ症候群Wallenberg’s syndromeといわれる多彩な症状を呈する。…

【片麻痺】より

…このような場合は病変と同側の脳神経麻痺と反対側の片麻痺を示し,交代性片麻痺といわれる。代表的なものとして,中脳の病変によるウェーバー症候群Weber’s syndrome(病変側の動眼神経麻痺と反対側の顔面を含む半身麻痺)や橋下部の病変によるミヤール=ギュブレル症候群Millard‐Gubler’s syndrome(病変側の顔面神経麻痺と反対側の顔面を含まない半身麻痺)がある。これらは脳幹部の梗塞や腫瘍によるものが多い。…

※「ウェーバー症候群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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