世界大百科事典(旧版)内のウェーラー,A.の言及
【薬】より
…近代化学,ことに近代有機化学の発祥をこの時代に求める化学史家は多い。19世紀中葉に,A.ウェーラーによって無機化合物アンモニアと炭酸ガスから尿素(有機化合物)が合成されたのを契機に,あらゆる有機化合物もフラスコ内で合成可能な対象と考えられるようになった。これが近代有機合成化学の発祥であり,現代のおびただしい医薬品,農薬,化学工業製品の時代もこれから始まったということができよう。…
※「ウェーラー,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」