世界大百科事典(旧版)内のウォーレス,D.の言及
【雑誌】より
…
[さまざまな雑誌の発展]
多国籍型ともいうべき,多くの言語に翻訳される雑誌の成功は,20世紀の出版の一つのエポックであった。ウォーレスDeWitt Wallaceが,さまざまな書籍雑誌から好評を得そうな内容を抄録してポケット版とした《リーダーズ・ダイジェスト》(1922)は,まずアメリカ東部の諸都市で歓迎され,たくさんの類似誌の競争をふりきったのち,〈平均的な読者の関心に応じる楽観的で持続的な読物〉集を1939年イギリスに,40年スペイン語圏にと,送り出し,それぞれの発行地で独自の内容を加味しながら,複数国で刊行する雑誌の首位を保っている。 週刊情報誌と写真報道誌によって現代状況にさきがけたルースHenry Luceもまた,現代アメリカ人の情報希求にみごとに応じた事業家であった。…
【リーダーズ・ダイジェスト】より
…アメリカの説教師の息子のウォーレスDeWitt Wallace(1889‐1981)夫妻が1922年,ニューヨークのグリニチ・ビレッジで創刊したポケットサイズの月刊雑誌。創刊時の5000部から出発して,次いで出された中南米向けのスペイン語版《セレクシオネス》や46年6月に創刊された日本語版をはじめ今や17ヵ国語,41版で発行され,世界170ヵ国で3100万部(1984)に達して世界最大の発行部数を誇る。…
※「ウォーレス,D.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」