世界大百科事典(旧版)内のうしろまきの言及
【後詰】より
…救援のため後方に控える予備部隊または援兵およびその救援行動をさす場合が最も多い。安土桃山時代の用語を採録する《日葡辞書》では同義語として〈うしろまき〉を掲げ敵を背後から包囲すること,または攻めることと解釈している。1584年(天正12)9月,前田利家が能登末森城を救援し,優勢な佐々成政の軍を撃破した戦闘などは成功した事例として名高い。…
【城攻め】より
…また周辺の住民も,攻め方に徴用されることを防ぐために城に入らせたり,そうでない場合は城外に残った住民が攻め方に協力しないよう人質を取ることもあった。攻め方は,長期包囲のために兵糧,弾薬などの補給体制を確立するとともに,城からの矢弾の届かない場所に陣小屋を作り,城からの逆襲やその支援勢力による後巻(うしろまき)(逆包囲)に備えて,陣小屋の周囲に柵を結び巡らした。柵の外側に濠を掘ることもあり,さらに城を見下ろす地形を選び付城(つけじろ)を築くこともあった。…
※「うしろまき」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」