世界大百科事典(旧版)内のウミノオヤの言及
【親分・子分】より
…今日ではヤクザや政界の派閥など闇の世界のそれに限られたもののように連想されがちであるが,この民俗語は社会学,民俗学,社会人類学では日本社会の構造を解明するうえで重要な術語のひとつになっている。ウミノオヤ,ウミノコという言葉があること自体,親や子以外の血縁・非血縁を問わない人々を,オヤがコとして統率し庇護する生活組織の存在したことを示している。日本の古代社会では政治的,宗教的,社会的な意味で,ウジ(氏)やウジ連合共通の祖霊としてまつられたミオヤには御祖と当て字されもした。…
※「ウミノオヤ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」