世界大百科事典(旧版)内のウルブスの言及
【キウィタス】より
…(2)民族大移動時代には,都市とその周辺の従属農村とから成る西ローマ帝国の〈地方行政区〉を呼ぶ語となった。(3)中世初期,カロリング朝時代のラテン語史料では,都市的集落を表現するために,キウィタス,ウルブスurbs,オッピドゥムoppidum,カステルムcastellum,カストルムcastrum,ウィクスvicusなどの種々の表現が用いられているが,この中でキウィタス(またはウルブス)の名称は,ローマ時代以来の,しかもメロビング朝時代以来またはその以前から司教座所在地となったような〈都市〉についてのみ用いられたようである。古来のローマ都市であっても,8世紀に入ってはじめて司教座が設けられたような都市については,キウィタスの語の用例は比較的まれである。…
※「ウルブス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」