世界大百科事典(旧版)内のウンム・ダバギヤ文化の言及
【テル・サラサート】より
…I・II・V号丘を発掘,最大のI号丘は長径約140m,高さ約20m,最古の層まで発掘したII号丘は長径約100m,高さ約8mと小さく,V号丘はさらに小さい。II号丘のXVI層では自然層に掘り込まれた竪穴住居,XV層では泥煉瓦壁づくりの小室からなる倉庫と窯跡が発掘され,両層から出土した遺物の中には,粗製土器で胴下部を竜骨状につくった鉢や壺,楕円形土器,人面などの貼付文土器,女性土偶,サイド・ブロー・ブレード・フレーク石器などが出土していて,この両層は炭素14法による測定年代で前6000年ころのウンム・ダバギヤ文化(ウンム・ダバギヤ)に属することを示している。 約2000年をへだててウバイド後期のXIV~VI層では,方形建物,土器焼成窯,パン焼窯,円形穀物倉などが発見され,V~I層のガウラ期では中庭の両側に小部屋を配置した神殿が認められた。…
※「ウンム・ダバギヤ文化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」