世界大百科事典(旧版)内のウーツ鋼の言及
【冶金】より
…もっとも塩の水溶液のほうが純水よりも焼入れ効果が大きいといったことは起こりうることである。実用の武器としてのダマスクス刀は鉄砲の出現で意義を失うが,18世紀後半の産業革命の展開に伴って,安価で強靱(きようじん)な鋼を大量に必要とするようになったヨーロッパでは伝説のダマスクス刀の原材料であるインドのウーツ鋼の秘密を探る研究が盛んになった。この研究の手がかりとなったのがダマスクス模様であり,この模様の再現を求めて研究が行われた。…
※「ウーツ鋼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」